【ステイトレス―存在なき者たち―(1巻)感想】無国籍者の兄妹の哀しい物語かと思ったら、兄が悪に目覚めて裏社会で暗躍するアウトローストーリーに興奮!
ステイトレス―存在なき者たち―(1巻)感想(少しネタバレあり)
原作:マシマロウ、漫画:三日閉両
アウトロー系の話なんだけど、結構ハードボイルドテイストに仕上がっているなと思ったのが『ステイトレス―存在なき者たち―』です。まあ、それでも描写もエグいし、ストーリーも裏社会モノなので、結構キツイのもあるんですが!主人公は、国籍を持たない無国籍のハル!ハルには、アキという妹がいるんだけど、どうも父親(義父)が妹のカラダで金を稼がせるため、その前にヤッちゃおうとしたところでハルが妹を助けるために義父を亡き者にしちゃうんだよね!ついでに母親も亡き者にしちゃうわけ!もう、最初の部分でかなり重たい展開で、この先どうなるのかと思ったくらい!
そんな時に現れたのが、同じ無国籍の佐野という怪しい男!どうもハルの腕を気に入ったみたいで仲間に引き入れようとするんだよね!悪党から金を奪って、自分たちの居場所を作るというもの!この厄介ごとの仕事を探してくるのが交渉人・佐野の本性なんだよね!ハルは、その実働部隊として、悪党を棺桶に送る役割をする葬儀屋を始めるわけ!まあ、ターゲットは、悪党ばかりだから、その辺は気楽に読めるかもしれない!
ただストーリーは、結構エグイ内容なんだよね!この辺りで好き嫌いが出るかもしれない。実際にありそうな事ばかりだからね!かなり興奮して読める!裏モノ系が好きな方には、特にオススメかもしれない!
妹との安住の生活を得るために悪に手を染める結果になるんだけど、この行きつく先が気になって仕方がない!とりあえず、1巻の女を金の成る木としか見ていない元締の女史は、エグいよね!こんな悪党なら、始末したくなる気持ちは、わかる!