【パーフェクトワールド(1巻~3巻)感想】涙腺崩壊!最初は、歩くことができない障害者との恋の話かと思ったら、もっと深くて、しかも温かい話!相手を思いやる気持ちが痛すぎる!

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パーフェクトワールド(1巻~3巻)感想(少しネタバレあり)
有賀リエ

パーフェクトワールド(1巻~3巻)感想

序盤から涙なしに読むことができないほどだったのが『パーフェクトワールド』です。最初は、単に主人公の川奈つぐみ(インテリア会社勤務の26歳)が仕事で知り合った、高校時代の同級生(鮎川樹、一級建築士)、ちなみに初恋の相手で事故により車椅子生活をする障害者との恋の話程度と思っていたんですが、コレが奥深くて、もう涙なしに読めないストーリーなわけです。

最初は、仕事で付き合うようになって、そのうち樹に惹かれていくんだけど、それだけじゃないわけ!初恋の相手だったとしても、そもそも障碍者と真剣交際することはできるかってことを真面目に考えさせられるわけ。障害を持つ者の苦労や苦悩、その上で仕事をしているということ!しかも、障害者ゆえに、常にいつカラダが不調になるかわからない中で、任されたプロジェクトを完遂させようとする覚悟!そして恋愛に関しては、1人で生きていこうと決めた覚悟!などなど、色んなことを考える必要があるわけ!

最初は、つぐみも深く考えていない部分があったけど、一緒にいるだけでは分からないこと!更に世間の一般から”どのように”見られるかということをリアルに感じる様子!などなど、もう破滅ルートしか見えないような感じなんだよね!その中でも、1つ1つ心の整理をして樹と一緒にと願う様子は、凄いの一言!

樹にしても、同窓会で明かされた元カノとの別れの真実!そりゃ、そういう選択をしたくなるよね!元カノは、ずっと一緒にいる覚悟はあったようだけど、周りからのプレッシャーに押し潰れてしまいそうになったのを、別れという選択を樹がしたことで解放させてあげた話は、心が痛む!

さらに障碍者と付き合うとなると、親への説得は欠かせないよね!親は、絶対心配するよ!そこまでして苦労という道のりを選ぶ必要ないじゃんって言いたくなる!つぐみの父親が樹に土下座までして別れてくれと言う姿は、どちらも痛々しい!

3巻ラストで樹とつぐみが旅行に行ったけど、もう哀しすぎる。樹にとっての最後の思い出つくりと知ったつぐみは、どうするのかな?この先が気になって仕方がない!本作は、類まれな良作といえる!