【サイソウフレンズ(1巻)感想】これ面白い!タイムリープした際、かつて自分がイジメていた人間に転生し、実は自分が本当に嫌われていたことが分かってくるストーリーに引き込まれる!
サイソウフレンズ(1巻)感想(少しネタバレあり)
江唯みじ子
思わずストーリーに引き込まれたのが『サイソウフレンズ』です。これ、主人公の武藤薊が、タイムリープしてかつて自分がイジメていた相手(黒井雪)に転生して、過去をやり直す(?)のか、それとも本当に自分は嫌われていたことに改めて気づく的なストーリーになるのかな?本作は、1巻では落としどころが見えない楽しみがありますね!まさか、薊が過去を知ることで”真っ当な”人間に成長するなんて”ツマラナイ”話にはならないと期待しています!
でも、黒井雪に対するイジメが酷いよね!その結果、自殺(?)しているみたいだし!しかも同窓会で黒井の自殺にあたしは関係ないなんて態度の薊もハガネのメンタルだよね!お前が張本人だろって感じだけど!結構重たくもあり、でも最近はよくありそうなシチュエーションに思わず引き込まれました!
ストーリーの始まりは、部下へのパワハラが原因で会社を辞めることになった薊が、久しぶりに地元で同窓会が開かれることになり、参加するところから!薊って出世頭で、かなり仕事が出来たらしいね!そのせいか、部下や周りの人には、かなりキツイ態度を取っていたみたい!薊みたいな仕事ができる女子社員って、扱いが面倒だからね!なまじ仕事ができるから、扱いに困る!最後の上司のセリフに全てが物語っているね!
そして、同窓会に参加する薊だけど、どうも学生の頃から薊って女王様的なポジションだったみたいね!その絶対女王の周りに男子も女子も群がっていたような感じ!ここで何で薊がスクールカーストの上位だったのか、その辺りのことも今後分かってくるのかな?
同窓会では、誰かが持ってきた卒業アルバムを見て、ふと気になる女の子がいたわけ!名前を黒井雪という!みんなは、自分たちがイジメていたから黒井雪が自殺してしまったなんて話している。でも、薊は『私は、なにもしてないよね』と言い放つわけ!その一言は、どうも同窓会に集まった人たちには、違和感がある言葉だったみたい!
さらに婚約者に逃げられた友人(ノリコ)に辛辣なこと言う薊!キレたノリコが薊に酒をかけ、薊もキレる!文句をいう薊だけど、ここでノリコが薊に真実を突きつける!
『お酒をかけられても
誰もあんたを庇う人がいない』
ここでハッと我に返る薊に、周りの友人たちから思わぬ言葉が次々出てくる!実は、周りから嫌われていたのは、本当は自分なのかと思い始める薊!薊は、雪に対して自分では何もしていないと思っているみたいだけど、周りの感じ方は違うみたいね!確かに、直接薊自身で雪に何かしたわけではないのかもしれないけど、雪をイジメるように仕向けていたのは薊本人なのかなと思ったりする!
そして、クラスの女王様の意をくんだクラスメイト達が行動していったみたいな感じなのかなと思ったりする。薊も問題大有りだけど、クラスメイト達も問題大有りだよね!この先どうなるのか気になる!
実は自分が嫌われモノだったのかと、同窓会を飛び出す薊を追いかけてきたのは、いつもそばにいた自由太!その自由太も辛らつな言葉を投げかけてくる!で、しばらくして雷に打たれて気が付くと、学生の頃の雪になっていることに気が付く薊!タイムリープとてもいうのかな?
そこで当時の薊が雪に対してしていた仕打ちみたいなことを、今度は雪になった薊が体験することに!すると、どんどん気が付いてくるわけ!自分の周りにいた友人たちが、実は薊に対してしてきたことを見ることになる!まあ、雪は相変わらずイジメられるわけだけど!しかも時折、現実に戻って、また何かの拍子でタイムリープして雪になる!そうやって当時見えていなかった、友人たちが薊にしていたことを目の当たりにしていくわけ!
これかなり面白いよ!ただ、薊が改心なんて、そんなオチはいらない!