【犬・犬・犬(1巻~2巻)感想】何かコレ凄いね!好き嫌いが絶対分かれそう!暴力描写に妥協無し、さらに突き抜けた倫理観!まさに”イカレテイル”んだけど、何故か引き込まれる!
犬・犬・犬(1巻~2巻)感想(少しネタバレあり)
作:花村萬月、画:さそうあきら
随分とんでもないストーリーだと思ったのが『犬・犬・犬(ドッグドッグドッグ)』です。ストーリーは、京都の下町を舞台にした本作!主人公は、感情が麻痺した賢ちゃんなので、マヒケンの異名を持つ伊達賢!実は、賢ちゃんは親殺しの過去を持ち、ヤクザも恐れる存在らしい!そんな賢ちゃんを取り巻くストーリーなんだけど、もう暴力アリで、倫理観ってのが全くないほどに突き抜けているわけ!これが花村萬月ワールドなのかもしれないと思ったほど!
ヤクザ相手にケンカ売ってみたり、車とレースして、そのまま車を炎上させて亡き者にしちゃったり!もう、ぶっ飛んだ展開!
そもそも本作は、全体を通してけだるさというか、底辺の生活みたいなものを感じる。あと、独特な閉塞感というのかな?なんの希望もない毎日って感じ!とにかく独特な雰囲気を醸し出している。賢ちゃんが住んでいる家ってのが、ゴミ屋敷みたいなとこだしね!
ただ、そんなマヒケンだけど、会社の同僚(年上)の道男には、普通に接しているよね。絵を描きたいなんて相談してるし!そんなマヒケンのことを道男も親身になってるけど!でもマヒケンの素顔のことは知らないんだよね!これ、どこに向かっていくのか興味津々!