【雪女と蟹を食う(1巻~2巻)感想】この不倫旅行に目が離せない!自殺願望の男が高級住宅街の美人妻宅に強盗に押し入り、何故か一緒にカニを食いに北海道まで旅することに!
雪女と蟹を食う(1巻~2巻)感想(少しネタバレあり)
Gino0808

読んでいて凄く不思議な感じにさせるのが『雪女と蟹を食う』です。人生に絶望した感じの北が、死ぬ前にカニを食べたいと思い、高級住宅街の美人妻宅(雪枝の家)に強盗に押し入り、何故か2人で北海道にカニを食べに行く旅行をしてしまうというストーリー!
特に面白いのは、一番の疑問である、なぜ雪枝が北に乱暴までされているのにカニを食べに行きたいと、北と一緒に旅行することにしたのかだよね!北が人生に絶望して死にたいと思う理由は、1巻に描かれている!痴漢冤罪で家族にまで逃げられてしまったことが原因だよね!だから、今でも女子高生に対しては苦手意識があるんだと思う。
特にこの漫画の良さは、雪枝の表情の描写が秀逸なことかもしれない!ただでさえミステリアスな雰囲気がある雪枝だけど、特に何か深い思慮を感じるような表情、物憂げな表情といってもいいのかな?そんなミステリアスさを丁寧に描いているのがわかる!
2巻では、雪枝の明かるい表情も多くなるけど、何で北みたいな男と旅行するのかまでは、描かれていない。
さらに、北は自分が強盗をして美人妻を連れまわしてるくらいだから、犯罪者という認識がある中で雪枝と接していることだよね。普通は、自分みたいな犯罪者と旅行なんてしないだろうと思いながら何でって感じで接しているのが面白い!だから雪枝に対しては、一歩下がった感じの対応なんだよね!雪枝の方が本来は、さらわれてるといってもいいくらいなんだけど、この旅行を楽しんでいたりする!今まで引きこもっていて、外の世界なんて見たことがないなんて具合に、この旅行を満喫している。
本来の立場と、当人たちが感じている感情が逆になっているよね!犯罪者の北が旅行に恐縮している感じなのに、被害者の雪枝は楽しんでいるって感じで!この不思議な感じが面白さなのかもしれない。
何考えているのか全く分からない雪枝がこの先どうなっていくのか目が離せない!




