【摂氏零度の少女~私がママを殺すまで~(1巻)感想】頭脳明晰な女の子のサイコパス的な行動原理に恐怖!母親に毒を持っていく娘が怖すぎ!

サスペンス

摂氏零度の少女~私がママを殺すまで~(1巻)感想(少しネタバレあり)
原作:新堂冬樹、まんが:天ヶ江ルチカ

摂氏零度の少女~私がママを殺すまで~(1巻)感想

サスペンス的な面白さがあるのが『摂氏零度の少女~私がママを殺すまで~』です。これ、娘が母親を薬で徐々に弱らせて殺していく(?)ストーリーみたい!1巻を読んでみると、主人公・涼子の猟奇さが浮かんでくる。そもそも何でこんな考えになってしまったのか?やっぱり子供の頃、拾ってきた子犬の死が関係しているのかもしれない!

1話2話で涼子がサイコパスに目覚めたのかなと思う経験を描いているね!拾ってきた子犬の具合が悪くなり、獣医に診てもらったが、既に手遅れの状態らしく、安楽死の選択を母親に求めている。獣医が子犬(リトル)をラクにしてあげるために注射を刺す。幼き涼子が”なぜ?”と問いかけると、”死ぬことで楽になることだってあるんだよ!”と答える獣医!

だけど、その後に言った”痛みも苦しみもない世界へいけたんだよ!”という言葉が、気になるね。もし、幼い子供がこの手のことを聞いたら、きっと言った当人が考えていたこととは別の間違った答えを自分で見つけてしまうかもしれない。

だから、母親が仕事のことで涼子に愚痴った時に”お母さんをラクにしてあげたい!”と考えたのかな?このラクにしてあげるってのが、涼子にとっては”死なせる”ことに結びついたのかもしれない。

でも、リトルの死因については描かれていないけど、涼子が毒になるものとか飲ませたり、食べさせたりしていないよね?この辺りは、1話から4話までの中では、描かれていない!

しかも涼子のサイコパス的な部分は、他人の飼い猫で毒の実験とかしているところ!時にそれは、学校で飼育している動物(ニワトリ)たちにも及ぶ!

ある時、生物部のウサギの耳にホチキスを留めた生徒がいるなんて事件が起こる!その犯人に仕立てあげられたのが涼子なんだよね!まあ、涼子の場合、ニワトリは毒の実験死なせているけど・・・ニワトリは、別の生徒の仕業ということがわかる。この辺りでクラスでの涼子の扱いというか、立ち位置みたいなものが分かってくるんだよね!

クラスで”虫女”なんて言われる涼子!もう、イジメに近いものがあるよね!そんな涼子を犯人にしたがる生徒も少なからずいる!

親友というか友達自体がいない涼子だけど、里村だけは涼子に対して好意的なイメージを持っていたね!だから涼子が犯人に仕立てられそうになった時も、助けてあげたし!そんな里村に涼子は、リトルワールドを見せるわけ!土の中から掘り起こされる動物たち!まあ、ここで里村は涼子から離れてしまうんだけどね!

ここで涼子がつぶやいた”みんないま幸せなのに!”という言葉は、怖さを感じてしまう!ちなみに、耳をホチキス留めされたウサギは、結局毒を使って涼子が死なせてしまうんだよね!

そして4話でやっと涼子の本質みたいなものを垣間見ることができる!最後に高木が羽根を怪我して手術したインコを連れていたんだけど、ここで高木と涼子の本質的な違いが見えるわけ!命だけでも助かって良かったと喜ぶ高木と、もう飛べないならラクにしてあげようという涼子なりの正義感をみなぎらせるシーン!ここからさらに面白くなりそうな予感!

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