【光とともに…~自閉症児を抱えて~(2巻~3巻)感想】小学校低学年から高学年にかけてのストーリーがまた涙!自閉症の子育ての大変さというのを改め痛感させられる!
光とともに…~自閉症児を抱えて~(2巻~3巻)感想(少しネタバレあり)
戸部けいこ
自閉症をテーマにした『光とともに…~自閉症児を抱えて~』の2巻と3巻は、小学校でのストーリーになります。なお、2巻は小学校低学年編となります。そして3巻から10巻までが小学校の高学年編になっています。自閉症の子供の小学校探しの難しさ、また病気になった際の病院での対応の難しさなど、改めて痛感させられます。
自閉症に対して理解の無い他の家庭の親御さんとの付き合い方なんか、読んでいて涙が出てきます。悪意アリアリな言葉を投げかけられたりしたら、本当に悲しくなりますよね!意地悪なママ友もいるようだし!しかも、軽い意地悪のつもりが、実は大ごとになっていたなんてことにもなるんですよね!しかも、その子供もまでもが光君にイジワルするし・・・
通学途中で、ふとしたことで迷子になってしまった光君を必死で探す母親!その時、子供は道路の真ん中にいて、車の走行の妨げになっていたシーンなどは、いろいろ考えさせられますね。もし、子供が道路の真ん中にいたら、ついクラクションを鳴らしがちですが、意外と危ないのかなと思ったりしてしまいます。
病院でのやり取りも大変ですよね。看護婦のおばさんが親切心でやっていることも、自閉症の子供には適切ではなかったりするし!しかも医師までも、心もとないこと言ってるしね!こんな病院って、実際にあるんだろうね!哀しいことだけど・・・
美羽ママとも最初はどうかと思ったけど、何だかんだで上手くやってるのは良かった!ただ、美羽ママの子供に対する理解の浅さは、可哀そうになってくる。意外と、アレが普通だったりすることもあるのかな?
外に出歩いていろいろ問題を起こしているのを、必死でフォローする親の背中は、辛いよね!相手は、子供が自閉症だろうと関係無しにくるしね!本作は、自閉症の事を知るのに凄く役立つなと思ってしまう!