【かげきしょうじょ!!(1巻)感想】宝塚の学生版といった風情の漫画が面白い!女の園の学園ライフが適度にゆるく、適度に熱いのがイイね!
かげきしょうじょ!!(1巻)感想(少しネタバレあり)
斉木久美子
ストーリーの可愛さが良かったのが『かげきしょうじょ!!』という漫画!なんか宝塚の子供版というべき感じで面白かった!しかも適度にゆるくて、適度に熱いのもイイね!ストーリーとしては、紅華歌劇団という歌アリ演劇アリの音楽学校(?)に入学した少女たちが切磋琢磨して成長していく物語!主人公は、一応さらさになるのかな?まあ、女生徒達も個性的なので面白い!そして、入学して4か月経つのに、座学の講義ばかりで飽きてきたところに、さらさが余計な一言ともいえる、先生に相談してみたらというところから、本格的に物語が始まる!
とくに、さらさのノー天気とも思える天真爛漫な性格がイイね!他の学生も個性的だけど、身長も高いさらさが目立っている感じ!まあ、女の園のストーリーというと、妬みや嫉妬などから黒いストーリーになることもあるけど、本作に限ってはそんなことは無い!後味が悪くなるエピソードにはならないのが、作品としての良さの1つだと思う!
さらに1巻だと『君の瞳に乾杯』とか『表現力』の部分などは、コミカルさがあって面白い!ガラスの仮面みたいな厳しい世界という雰囲気じゃないので、楽しく読めたりする。
あと意外とイイ話もあるんだよね!紅華歌劇団の元演出家で名誉教授(要は、おじいちゃん!)のエピソード(白薔薇のプリンスの話)は、”ほっこり”するね!戦争で焼けてしまったとか、このストーリー自体が昭和後期になるのかな?白薔薇のプリンスもお婆ちゃんになっていたし!
演技をするときのさらさの変化とか凄くイイよね!読んでいて飽きない!しかも、意外とスポ根なところもあるよね!スポーツ根性ものじゃないけど、ちょっとスポ根チックなところも楽しく読める秘訣なのかもしれない!