【血の轍(1巻~3巻)感想】過保護と毒親は紙一重!?息子に対する愛情が強すぎる母親に少しずつ狂いはじめる息子の生活!やっぱり押見作品は面白い!

ヒューマンドラマ

血の轍(1巻~3巻)感想(少しネタバレあり)
押見修造

血の轍(1巻~3巻)感想

押見作品って中学生くらいの頃のほろ苦い思い出がよみがえってくる。『惡の華』なんか特にそう。でも本作『血の轍』は、別の意味で怖さみたいなモノも感じさせるね。一応、毒親をテーマにしている感じだけど、そもそも毒親にも色んな種類があるのかなと思ってしまう。少なくとも静一は、家族に愛されてきたわけだし!ただ、母親(静子)の静一に対する愛情が強すぎる。過保護といえばそれまでだけど、顔には出さない別の狂気みたいな何かを感じてしまう。

特に対照的なのが従兄弟(になるのかな?)しげる親子が静子と対照的すぎる。静一自身は、多少変だと思うことはあったかもしれないけど、自分は過保護に育てられたとは思っていないよね。でも1巻で遊びに来たしげるに”カホゴ”と言われたことで、多少意識するようになった感がある。ただ、親族でピクニックに行ったことで、いろいろ話が進んでいくよね!しげるを崖から突き落とす母の異常性とか!

ただ、静子がしげるを崖から突き落とすことにしても、その前にしげるの母親から”過保護”と言われ、まわりに笑われる場面があるけど、アレは心が折れるというか、静子でなくても嫌な気分になる!確かに過保護だったとしても!みんなの前で笑われることって、侮辱されたって思うからね!まあ、しげるのは母親は、あっけらかんとした性格のようだから、深い意味を考えないで話すから、余計にタチが悪いようにみえちゃう!

まあ、静一にとって母親の異常性を感じた最初の瞬間は、しげるを崖から突き落とした場面だよね!自分からしげるを突き落としているのに、しげるのことを心配したり、行動と対応が全然違うことに心配というか、不安な気持ちを感じたかもしれない!

そして、母の異常性は別にして、静一が狂いだしたのが、吹石さんからのラブレターを母親と一緒に破いたことと、静子と夫の夫婦喧嘩かもしれない。静一の”どもり”や、吹石さんとの関係など、これからの展開が気になる!昭和の懐かしさを感じさせるのも、この作品の良さの1つかもしれない。

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