【外道の歌(1巻)感想】被害者なのに泣き寝入りしなければいけない理不尽に一石を投じた話題作!スッキリ爽快とか痛快とは違うけど、すごく好きな作品です!
外道の歌(1巻)感想(少しネタバレあり)
渡邊ダイスケ
なぜ被害者なのに何で泣き寝入りしなければいけないのか?そんな当たり前の悩みに一石を投じたのが本作!『外道の歌』ってスッキリ爽快な復讐劇とは違うけどには、個人的には凄く好きな作品の1つです。確かに、復讐に時間を費やすのは意味がないことかもしれないけど、それでもこの抑えられない気持ちの行き場に目的を与えるなら、それは復讐なのかもしれない!
外道の歌って、最初にカモ(鴨ノ目武)が何で復讐屋を始めたのかを描いているのがいいね!幸せな家庭を潰されたハライセかもしれないけど、こんな風に家庭を潰されたらどんな手を使ってでも加害者に復讐したくなるというのは自然なことかもしれない!どんな汚い手を使ってでも!それが当たり前の感情なんじゃないかな?キレイ事なんて糞くらえって感じで!
復讐は虚しいとか、時間がもったいないから前を向いて生きようなんてのは、キレイごとに過ぎないと思っている!もし、自分が同じ立場になったら、そんなこと言えるのかって思ってしまう!復讐が虚しいのは分かっていても、何もしない、できない自分はもっと嫌だって考えてしまうのかもしれない!
今の時代、被害者が泣き寝入りしていたりするよね!加害者が逮捕もされず、裁かれもせず、のうのうと生きていると考えたら、許せないと考えるのは当たり前のことだと思う。
カモの家族を滅茶苦茶にしたのが、警察官僚の息子ってのもイイよね!よくありがちな特権階級だから何をしても裁かれないなんて許せないよね!理屈抜きにして、純粋に好きだなと思ってしまうのが、『外道の歌』なんですよね!