【無敵の人(1巻)感想】これから起こりそうなVR事件!ネットやイジメ、引きこもり!凶悪犯罪を未然に防ぐ、被害者による被害者救済展開に引き込まれる!
無敵の人(1巻)感想(少しネタバレあり)
きづきあきら、サトウナンキ
『無敵の人』の世界観というか、設定っておもしろいよね!まず、視覚を補助する機器(メガネ)ってのが、SF入ってる!このメガネにある機能が2つ!
AA(拡張現実モード)→今見ている景色に追加情報を加える
VR(仮想現実モード)→現実の視覚を遮断して、仮想空間でネット利用する
そして、凶悪犯罪を未然に防ぐため生まれたAI(シューニャ)の存在!最初は、主人公の高瀬いのりが、凶悪犯罪者と戦うのかと思ったら、違ってた!いのりは、性的暴行してくる兄に逆らえない可愛そうな女の子!でもそんなある日、学校から帰ってきて、兄に暴行され床に横たわるいのりの目の前に救世主(アバター?)が現れた!
そのアバターは、『悩みを取り除いて欲しい?』と聞いてくるから、『うん』と頷くいのり!次の瞬間、何かの衝撃で現実を見ると、頭を殴られて殺されている兄の姿を見たわけ!
目の前には見知らぬ男の存在!VRモードにしろと言われて、眼鏡をかけなおすいのり!下の階に降りていくと、母親と見知らぬおばさんが!そしてAIシューニャが、2つの提案をしてくる!
A:連続殺人犯に勇敢に立ち向かい殺された男性(兄の事)の被害者家族
B:連続殺人犯(兄の事)の加害者家族
この状況なら『A』しか選択する余地がな気がするけど、いのりの母はすごく悩んでいるよね!自分の娘のカラダに『ワタシハBitchデス』なんて傷つける兄を気にしている様子!
そんな母親の姿を見たら、いのりが救われないよ!まあ、当然いのりは『A』を選びそうな予感なんだけど、この辺りのストーリー展開が凄くうまい!いのりは、兄のことを仲のいい友人にも喋らなかったほど!そのくらい隠し通したい事実だったわけ!だから、これから協力しなさいって展開!
被害者による他の被害者救済ってのは、面白い!そして、いのりは晴れて捜査員(諜報員?)みたいなことをすることになるわけ!無敵の人(1巻)には、1話から5話までが収録されているね!
3話から、いのりが実際に様々な事件(?)に絡んでくるわけだけど、イジメやら陰湿さやら、面白い!それに、いま流行りのVR事情ということもあり、興味深く読める!少女漫画チックな絵や展開、そして今後増えそうな気すらするVRでの事件!
表紙の絵は、可愛いけど、内容は社会派な気もする!つい引き込まれる面白さだね!