【御手洗家、炎上する(1巻~2巻)感想】母親をはじめ、自分の家族(父親は離婚で除外)を壊した張本人の家に家政婦として働く主人公!相手に罪を認めさせようと奔走するサスペンスに興奮!
御手洗家、炎上する(1巻~2巻)感想(少しネタバレあり)
藤沢もやし
怖い系のホラーとは違ったハラハラ・ドキドキがあるのが『御手洗家、炎上する』です。コレ面白いね!これ、自分たち(本人、妹、母親)を不幸にした真希子に復讐するために奔走するストーリーななんだけど、もう色んな伏線があって凄くいい!真希子にバレるんじゃないかと思うほどハラハラする!でも、2巻で杏子の振り返った姿に真希子が憧れた杏子の母親(現在入院中)の面影を見たよね!あれで、今後どうなるか気になる!
しかし、真希子の子供たち(兄が希一、弟が真二)が成長したら、性格というか行動が入れ替わっていたというのは驚いた!ゲーム好きの弟の真二が大学の医学部で、真面目で優秀だった兄の希一がゲーム好きのヒキニートだからね!しかも、2巻で杏子の素性のことを気が付いたからね!コレは3巻が見逃せない!
でも火事の原因って、やっぱり真希子なのかな?クローゼットの中に例の服もあったしね!しかも、別れた杏子の父親と再婚でしょ!この女は、クズ過ぎる気が・・・そういえば、真希子って昔、杏子が住んでいた家から母親の高価なものを盗んでいたんだよね!だから、最初はそれらを取り返すことを目的としているのかと思ったけどね!やっぱり、火事の時の服が見つかった時点で方向転換した感じかな?罪を認めさせる方向に!
常時シリアル展開の本作だけど、クレアは良いキャラクターだね!杏子のクレアに対するブラックユーモアが秀逸すぎて笑える!しかも何かすごく優秀な情報屋だしね!見た目とのギャップに萌えます!
あと、本作で言えるのは、ストーリーの綻びが無いこと!特に杏子がダメと言われていた2階に上がったことをどうやって真希子が知ったのかと思ったら、ボタンなんだよね!しかもその前でクレアにボタンを変えてもらっているし!こういった細かなところにも手を抜かずにストーリーを創り込んでいるのは好感が持てる!
この先もハラハラ展開が続きそうで楽しみ!