【監獄実験―プリズンラボ―(1巻~2巻)感想】便器に顔を押し付けられ、壮絶いじめを経験すれば、誰だって復讐の鬼と化す!イジメられっこの覚醒が狂気!行先未定の狂気に絶句!
監獄実験―プリズンラボ―(1巻~2巻)感想(少しネタバレあり)
原作:貫徹、漫画:水瀬チホ
アメリカの大学の心理実験をモチーフにしているらしい漫画が『監獄実験―プリズンラボ』です。この心理実験の名前は、”スタンフォード監獄実験”というらしけど、漫画の内容は全く違うといえる!ストーリーとしては、イジメられっこの高校生・江山藍都が人生を変えたくて九字間主催の監禁ゲームに招待されて参加する展開!
その参加を促すことになった一文がこれ!
『このゲームは
理不尽な人生をお送りになられている方に
人生を変える機会を与えるものです』
壮絶いじめを経験している人の元にこんな案内がくれば、参加してみたくなるもの!ちなみにこのゲーム、期間は1か月間、1週間に1回の計4回の『名前当て』ゲームがあり、監禁者に名前を当てられなければ、監禁者の勝利なんだって!
最初は、不信感アリアリな藍都だったけど、目の前にイジメ首謀者の桐島彩が手錠につながれ、横たわってるのを見て確信したみたい!本当だったと!
最初は、彩に謝らせたかっただけみたいな感じだったけど、他の参加者のゲームを見たり、自身の過去の経験を思い出したりして、途中から考えが変わっていったよね!だから途中で仮面を外したんだろうね!彩に名前バレしてもかまわないと思ったみたい!その前に名前を言えないように喋れないようにすればいいと腹をくくったところかな?過去の自分との決別の意味もあり仮面を取ったともいえるけどね!
そもそも彩にしたら、自分を憎んでいそうな人間は、2人しかいないと目星をつけていたようだから、名前当て自体は簡単なのかもしれない!
このゲーム自体が、参加者が複数いて、途中で脱落しちゃう参加者もいるから、落としどころがどこになるのか分からないね!藍都が予想した、監禁者同士が争う展開もあるのかな?
実際に藍都の覚醒は2巻からだね!彩への過激な復讐劇がみられ始める!また三崎由乃の監禁部屋で一緒になって由乃の監禁相手・戸宮清に暴行を加えたりもしている!明らかに1巻での信条とは違う藍都が見られる!
ちなみに由乃みたいにパートナー(戸宮清)が死んでしまった場合、罰金を払ってゲームオーバーになる仕組み!由乃の場合、最初からソレを望んでいたフシがあるけど、由乃の狂気も見逃がせない!ここでフェードアウトしていくキャラとしては、惜しい!
また、実際にゲームの核心に触れてきそうなのが3巻からかもしれない!ゲーム主催者(ボス)が覚醒した藍都に興味津々な描写もあるしね!
また、彩はいじめっ子でゃあるけど、家族のこととかの描写もあり、憎めないような感じにもなる!そもそも彩が藍都をイジメていたのって、自分より弱いからなんてことを漏らしていたけど、この部分は今後何らかの伏線になるのかな?
この先、単なる復讐劇ではなく、別の思惑なども出てきそうかな?
まあ個人的には、3人目の参加者・勝又誠司がイマイチ掴めない!偽善者と思いきや、やっぱり復讐したい相手がいるようだし!その相手が分からないから、別の相手を監禁してゲーム勝者になって本命の復讐相手を探すのかな?なんか、まどろっこしいけど・・・
とにかく、この先目が離せないよ!