【国境のエミーリャ(1巻)感想】予想外の面白さ!日本敗戦の結果、ソ連と米英陣営にそれぞれ統治された仮想SF活劇に胸熱!日本列島を分断する鉄のカーテンで脱北請負人をする少女のストーリーに興奮!
国境のエミーリャ(1巻)感想(少しネタバレあり)
池田邦彦、監修協力:津久田重吾
予想外の面白さだったのが『国境のエミーリャ』です。まず本作って、個人的に画がイマイチと感じてしまって読まなかったんですよね!たまたま時間つぶしに読んでみたら、思った以上に面白かったわけ!特に設定が斬新と思ったね!ストーリーとしては、第二次世界大戦の終結とともに、敗戦国になった日本がソ連と米英の2大陣営に分割統治されるという設定!そこで東京に鉄のカーテンが敷かれ、両統治地区を分断しているわけ!この分断地点(東京)で杉浦エミーリャが脱北請負人をやっているんだよね!このエミーリャは、昼間は食堂の給仕係をしているんだけど、陰で脱北の依頼を受け、活躍しているわけ!
エミーリャのキャラデザとか、正直イマイチだと思っていたりする!しかも、エミーリャって笑わないよね!性格も大人しめな感じだし、イマイチ主人公キャラじゃないわけ!でも、本作は、そのストーリーが物凄く惹かれるから、つい読みふけってしまう。
しかも、脱北の仕方とかで”素数”とか出てくるんだよ!何でこんなのがストーリーに結びつくのかと思うけど、もう神業的につなげていくわけ!逃亡の手助けの仕方が凄く練られているんだよね!1巻を読み終わる頃には、このストーリー設定の時代と絵柄が凄く合っているんだなと思うほど!チョット注目の1冊です!