【どんぐりの家(1巻)感想】生まれてきた自分の子供が、聴覚障害(ろう)や知的障害などがあったら!障害を持つ子供の親の苦悩や、子供の悲壮さに声が出ない!
どんぐりの家(1巻)感想(少しネタバレあり)
山本おさむ
その昔、社会福祉の分野で物凄い反響を呼んだのが『どんぐりの家』という漫画です。本作は、知的障害(ろう)と知的障害を持つ圭子ちゃんがメインのストーリーです。本作は、全7巻なんですが、1巻で第一部完って感じで、2巻からラスト7巻までは第二部で舞台が変わっています。1巻では、重複障害を持つ圭子ちゃんのストーリー!
実は、ろうや知的障害を持つ子供って身近にいるで、その家庭の大変さ(悲壮さと言い換えてもいいかも・・・)を多少は見てきた経緯があります。とても言葉では言い表せないような苦痛というのか、大変さというのか、生きるのが辛いなんて親御さんはこぼしていました。そんなことも知っていたので、とても気になって読んでしまいました。本作は、凄く古い作品ですが、その内容は色褪せないものとなっています。
せっかく授かった子供なのに、他の子供と違うと感じることがあると、親としてはとても不安になりますよね。圭子ちゃんの場合、医師の診断により、耳が聞こえないということと、さらに知的障害があることを指摘されるわけ!
そもそも、耳が聞こえないと、言葉を喋れるようにならないそうですね。言葉を覚えることができないから!その上で知的障害だから、お母さんのことをお母さんと認識できていないことも考えられるみたいね。家に帰れば、ティッシュペーパーを散らかしたり、家の中では暴れ放題になることもあるみたい。
日中、そういった障害を持つ子供の母親って、生き地獄かもしれない!外出しても少し目を離すと迷子(勝手に徘徊してしまう)になってしまうし、気苦労も絶えないよね!あとトイレを自分ですることができないと、凄く大変そう!それ以上にご近所の眼も気になるよね!子供を家に置いておいても不安だけど、一緒に外出するのも不安だし、もうどうしたらいいか分からなくなる。子供も理解してもらえない苦悩があると思うけど、親も苦悩だよね。
この漫画は、心が締め付けられる!子供だけじゃなく、親までも不幸の連鎖に巻き込まれるからね!キレイごとではない現実がこの漫画には描かれています。