【春駒~吉原花魁残酷日記~(1巻)感想】これ実話なんだよね!家の借金のために吉原に売られた光子の壮絶すぎる人生に感涙!最初の、何故になぜ日記を残そうとしたのか?何があったのかが悲惨すぎる!
春駒~吉原花魁残酷日記~(1巻)感想(少しネタバレあり)
原案:森光子、望月帝
最初は何の予備知識も無くて、単に吉原の花魁をテーマにした創作漫画だろうと思って読んだのが『春駒~吉原花魁残酷日記~』です。ただ、後になって調べてみたら、何と実話で元ネタまであることを知って驚いたのが本音!本作は、原案の森光子さんが花魁として吉原で働いたことを漫画化したもの!そ元ネタになっているのが、『光明に芽ぐむ日』と『春駒日記』という小説です。これらの著者は、もちろん森光子さん(花魁・春駒)です。
ストーリーは、家の借金のために吉原に向かうところから始まります。本作は、単に光子さんの花魁としての生活だけでなく、なぜ花魁にならざるを得なかったのかなど、その時代背景も丁寧に描いているのがポイント!
ストーリーの時代は、大正時代!当時の日本は、都市部と農村部の経済格差が拡大し、農村部に住む貧困家庭が娘を身売りに出すことが多かったそうです。光子さんもそんな一人だったわけ。しかも、訳わからず吉原に行っていた感じですね。吉原で何をすることになるのか知らずに!着いてから現実を知るわけ!しかも娘を斡旋する業者も詳しいことは言わないし、酷いよね!
で、実際に吉原に着いてお客さんが付くわけだけど、何もしないと言いながらも光子さんに襲い掛かるわけ。初めてということもあり、その哀しさや怒りあり、一度は死を覚悟するわけだけど、このまま死んでも死にきれないとし、秘かに日記を書くことにしたんだよね。自分をハメた人たちにどうやって復讐するを書き記すために!復讐の宣言としての秘かな日記だったみたいね!
『復讐の赤線』とは、全く違ったテイストに目が離せません!