【帝王 TEIOH(1巻~3巻)感想】元・酒の飲めないホストで、キャバクラの一大チェーンを作り上げたオーナーの波乱万丈な半生を描いた本作!なかなか興奮してしまう!
帝王 TEIOH(1巻~3巻)感想(少しネタバレあり)
作:倉科遼、画:関口太郎
実在する人物の半生を描いたらしいのが『帝王 TEIOH』という漫画です。ストーリーは、友達の彼女がホストに奪われたことをキッカケにホストになる決心をする輝咲翔の波乱万丈な半生を描いた作品。ホストなのにお酒が飲めないそうだけど、そんなハンデをもろともせず逆境に立ち向かっていく展開が、かなり面白い!ホストなのに珍しいタイプの人間ともいえるかもしれない!
特に翔と蓮(翔の友達の彼女を奪ったNo1ホスト)との対決は、面白いね。逆境を変えていくところが凄くイイ。まあ、普通のホストといえば蓮みたいなタイプの事だったりすると思うけどね!酒が飲めないから、違うことで勝負すれば良いし、そもそもホストクラブにくる女の子が高い酒を入れるのは当たり前ということを否定しているのが、清々しくてイイ!水商売系の漫画は、数多くあるけど、帝王は違った面白さがあるよね!翔は、ホストなのに凄くイイ人だし、元野球部ということもあるけど根性あるしね!
最初に入った店の店長も結構話の分かる人そうだしね。翔が独立するときの店長は、素直に凄いと思ってしまう。普通は、客を持っていくなとか、同じ地域で店出すなとか色々あるからね!そして嫌がらせもね!みかじめの部分なんか、ホストクラブなら嫌でも”その手”の筋の人との関りがあるのが普通だと考えちゃう。
ただ、独立して半年で店が閉店ってのも、いろいろ考えさせられるね。1年間家賃が払えてない状態ってのも問題だよね!ビルオーナーもよくそれで貸していたなと思うけど!翔がホストを立ち上げる際も、家賃が払えていない状態なんだし、そこは止めなきゃいけなかった気がする。親子が二度と翔の前に姿を現さなかったというのも、当然とは思うけど、割り切れないことってあるよね!
保証人の問題やホストとキャバクラの二部制から、キャバクラだけにした英断とか、凄いと思う。最初は、ホスト漫画だと思っていたけど、気が付けばキャバクラオーナーの奮闘記になっていて驚いた!かなり面白いね!