【薔薇王の葬列(1巻~5巻)感想】一瞬にして引き込まれたSFダークファンタジー!男女両方の性を持つ主人公は、悪(?)側らしいけど、美しく、また可哀そうで、そして人間らしい!コレは読んでおきたい名作かも!

SFファンタジー

薔薇王の葬列(1巻~5巻)感想(少しネタバレあり)
菅野文

薔薇王の葬列(1巻~5巻)感想

一瞬にしてその世界観にハマってしまったのが『薔薇王の葬列』です。少女漫画チックな作画なんですが、これ少女漫画らしいです!しかもSFダークファンタジー!さらに主人公のリチャードが男だと思ったら、まさかの男女両方の性を持つというウルトラ体質!もう、とんでもストーリーって感じなんだけど、コレが面白い!とにかく敵味方が入れ替わるというか、それぞれに正義があって、でも裏で手を引く悪もいたりして、スピーディーな展開に追いつけなくなるほど!

基本ストーリーとしては、舞台は中世イングランド、薔薇戦争時代らしいね!この辺りの歴史に疎い自分としては、いまいちピンとこないのが本音!で、とりあえず本作は、シェイクスピアの『ヘンリー六世』とか『リチャード三世』って史劇が原案らしい!

最初は、リチャード(ヨーク家の三男)が悪魔の子なんて言われていて、実の母親からも愛されず、しかも捨てられたりして、ダーク色に染まっていくんだよね!ただ、父だけは凄く愛していたらしく、自分の名を付けるほどだったみたい!序盤は、リチャードの生い立ちの不幸さが目に付く展開!

で、王位簒奪に成功したリチャードの父が戦争で亡くなってエドワード(ヨーク家の長男)が国王になってから、話がスピーディーなっていく!復讐のためにエドワードに近づき復讐をもくろむエリザベスが出てきたりするんだよね!

特に中世ヨーロッパを舞台にした作品といえば、女性がかなり悪だったったりすること!本作もリチャードの母親のセシリーなんか、リチャードに対してだけは悪女になるし!ランカスター家のマーガレットも悪女そのものだし!エリザベスも復讐に燃えてるし!もう女性陣が怖すぎる!

その中でウォリックの娘のアンは、まともだよね!まあ、場の悪さからリチャードと疎遠になって、別の家に嫁いじゃったけど!

可哀そうといえば、ジョージ(ヨーク家の次男)だよね!ウォリックにそそのかされて次女のイザベルと結婚したはいいけど、エドワードが救出されて王位を簒奪するはずが、梯子を外された形になるしね!ウォリックも謀略の限りを尽くすんだけど、こいつがストーリーをややこしくしている感じもする!

本作は、各陣営の謀略や思惑、更にリチャードの性別がバレそうになったりなど、いろいろ見どころ満載!中途半端に読みだすと最後まで読みたくなるほどの面白さなので、読むなら覚悟した方がイイかもしれない!