【屍活師 女王の法医学(1巻~3巻)感想】解剖医が死者の想いを探ってく過程が面白い!解剖は死者に対する冒とくか?それとも声なき声を探す手段の1つか?いろいろ考えさせられる!

ミステリー・ホラー

屍活師 女王の法医学(1巻~3巻)感想(少しネタバレあり)
杜野亜希

屍活師 女王の法医学(1巻~3巻)感想

思わず唸ってしまったが『屍活師 女王の法医学』という漫画!けっこう凝った設定ということもあるんだけど、犯人探しを解剖という手段で探っていくのが、とても興味深い!しかも、この漫画の凄いところは、明らかに”コイツが犯人かな?”と思っていても、別の第三者が真犯人になるところ!思わず”そうくるか!”となるストーリーが多い!そして、ときおり混ぜてくるイイ話!そして深く考えさせられる話がある!

メインの登場人物としては、主人公のユキ(准教授で凄腕の法医学者!要は解剖する人!)とその助手(?)のワンコ(研修に来ている医学部4年生)、そして警察官の村上あたり!

特に天才肌でクールなユキに対して、ワンコは被害者などに寄り添いすぎて感情で動くことが多いので面倒くさい!そしてユキに兄を殺されたなんて言っているのが警察官の村上!こいつがユキに対して敵対心丸出しだから面倒くさい!事件を解決したいのか、解決したくないのか、たまに悩む!ユキがクールすぎるかもしれないけど、最後の想いを解剖という検知から探っていくという部分には、尊敬すらできる。

この漫画って推理漫画としても秀逸にできている。また、人間の尊厳についても考えさせられることもあるね!1巻の老人ホームの事件(?)などは、特に考えさせられるね。認知症により自分が自分であることを忘れてしまうこと!自分で自分に決着をつけることさえ忘れてしまうという部分は、哀しくなってくる。

3巻の柔道部の先輩による指導と称したイジメも色々考えちゃうよね!でもこの話は、結果論は別として、先生が気付いていたことにに救われる面がある。まあ、この先生が引き金を引いてしまったわけだけど・・・まあ、村上はやっぱり好きになれないと思った話だったけどね。特に3巻は読みごたえがあるね!丹羽教授が出てくる話はイイね!

医師というと生きている人を助ける職業と思いがちだけど、死体の最期の声を聴きだす法医学者は、全くの逆なんだよね。かなり奥が深い漫画だったりします。

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