【夫はグレーゾーン(1話)感想】大人(社会人)の発達障害について考えさせられるね!仕事ができないその理由は、単にマイペースなだけなのか?要領が悪いのか?

ヒューマンドラマ

夫はグレーゾーン(1話)感想(少しネタバレあり)
秋野さと

夫はグレーゾーン(1話)感想

最初は『夫はグレーゾーン』というタイトルだったので、不倫モノかなと思っていたのですが、全く違っていました。本作は、大人(社会人)の発達障害をテーマにした作品です。先日、小児の発達障害などをテーマにした『リエゾン こどものこころ診療所』を読んでいたので、ちょっと興味がわいて読んでみました。

一応ストーリーとしては、癒し系の職場の同僚と結婚した美和と優斗だけど、一緒の生活を始めてみるとマイペースな優斗の言動に振り回されると感じることが多くなってきて、何か変だなと思い始めるわけ!そして、ある日、スマホを忘れた優斗に会社までスマホを届ける美和が、優斗が職場で怒られているところに遭遇してしまう。そして昔の同僚に確認すると、最近ミスが多く、そのミスの尻拭いを職場でしているなんてことを聞かされるわけ!

正直、1話の終わりまでは発達障害という言葉すら出てこないので、なんて空気の読めない旦那なのかと思っていた。家でもマイペースだし、実家での夫婦そろって優斗の実家で食事したときの、美和に対する優斗の言葉とか、普通は言わなくてもいいようなことを言ってしまって、相手の気持ちが分からない旦那なのかなと思ってしまった!

もう、明らかにダメ人間の典型みたいな振る舞いだったから、ダメ男の夫婦生活をテーマにした漫画なのかと思ったほど!すると、1話の最期で優斗が発達障害かもしれないというのが出てくるんだよね!

ここで思ったことは、発達障害ということに意識や理解を向けていない人にとっては、優斗の言動は迷惑そのものということ。すごく哀しいことだよね。確かに今まで自分が働いてきた会社を見渡してみると、要領が悪い人やミスが多い人っているわけ!他部署の第三者から見ると明らかに”変な状態”というのがわかるんだけど、同じ部署の人にとっては他人事ではなく、自分たちがそのミスをフォローするという悪循環に陥っているわけ!

だから、1話の作中でもあるけど、優斗のミスをフォローしている同僚が”辞めて欲しい!”という発言をしているけど、ミスをフォローしている当事者としては、当たり前の反応と思ってしまう。他人の仕事の尻拭いほど面倒くさいものはない!しかも、『何で他人のミスを私たちが尻拭いしなければいけないの?』って考えてしまう。

普通のサラリーマンなら、すごく当たり前の反応なんだよね!だからこそ、可哀そうになってくる!優斗も、職場の同僚も・・・

しかも大人の発達障害についていうなら、本人が自覚しているかどうかも気になるね!たぶん本人は、自覚していないのかなと思ってしまう。自身でも経験があるのですが、追い詰まってしまうと、全てが空回りして悪い方向に進んでしまうんだよね。自分では何とかしようと思って、いろいろやるんだけど、全て悪い方向に進んでしまうの!もうどうしたらいいか分からないのに、何をするべきなのかもわからなくなる。そこまで追い詰まってしまうと、周囲からの視線も痛くなるしね!

この漫画、はっきり言って”絵”はイマイチと思ってしまう。ただ、気になるテーマなので、つい読んでしまう。

何かの記事で、日本は発達障害大国なんてのがあったけど、生きにくくなってきた結果なのかなと思ってしまう・・・

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