【リエゾン こどものこころ診療所(1巻)感想】発達障害と診断された研修医のヒューマンドラマ!子供と向き合うには、まず自分と向き合うところから!子供の声なき苦痛の発見の難しさ!小さな子供の親に読んでほしい!

ヒューマンドラマ

リエゾン こどものこころ診療所(1巻)感想(少しネタバレあり) 原作:竹村優作、漫画:ヨンチャン

リエゾン こどものこころ診療所(1巻)感想

正直、発達障害といってもよく分からない自分がいます。最近よく聞く言葉だったりするけど、どんな病気で、どんな症状なのか全く分からない!本作自体は、小児科の研修医・遠野志保がミスなどの連発で受け入れ先が無く、田舎の小さな小児専門のクリニックで悪戦苦闘する日々を描いたもの!

ただ、実際に読んでみると、まず奥が深いことに驚かされる。そのクリニックの患者さんは、発達障害やADHD(注意欠陥・多動性障害)と目される子供たち!その子供たちに対して改善の糸口を医師たちが導き出していく。しかも、子供のそれらの病気(症状)は、決して自分で自然に発症したものではなく、他社の関与が多分に含まれるわけ!特に親の些細な言動って子供の成長に凄く影響を与えてしまうということがわかる!

そして志保自身の幼少期の体験にも泣かされる。その志保が前向きになって子供と向き合う姿は、涙が出る。結局、佐山先生とクリニックで児童精神科の研修医として働いていくというストーリー!

休み時間に鯉の数を数える子供の話があったけど、アレって普通の教師なら無理やり授業を受けさせようとしてしまうよね。毎日同じことを繰り返すことで”いつもどうりの日”というのを実感できるって部分には、何故か泣けてくる。『何でそんなことしなくちゃいけないんだ!』って考えるのは、健常者の発想なのかもしれないね。何らかの障害があるから”摩訶不思議な行動”になるわけだし。なら、考え方を変えて”いつもどうりの毎日”を送りやすくするにはどうしたらいいかを考えるのが教育者なのかなと思ってしまう。

せっかく描いた絵を破いてしまう子供の話なんか、いろいろ考えさせられるよね。離婚した父親には絵を見せるのに、一緒に住んぢる母親には、絵を描いているところすら見せないなんて、母親にしたら哀しくなる!何で子供がそんなことするのか分からないもんね!

この漫画を読んでいると、子育ても親がいろいろ学ばないといけないことがあるんだと痛感する。障害があるから医師にって発想だけでは、本当の解決には至らないよね!親の些細な言動にこそ、問題があることがあるから!

この漫画は、とても丁寧に発達障害をはじめとした心の病気のことを描いている。児童教育に携わる方や子育てする親にも読んで欲しい秀作といえる。

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