【MOONLIGHT MILE(1巻~4巻)感想】近未来の宇宙開発を舞台にした本作!その圧倒的なスケールに興奮!悪意や差別、不正など、社会の闇も描いているので読み応えあり!

MOONLIGHT MILE(1巻~4巻)感想(少しネタバレあり)
太田垣康男

MOONLIGHT MILE(1巻~4巻)感想

大人になって読んで面白いと思った漫画の1つが『MOONLIGHT MILE(ムーンライトマイル)』です。学生の頃に読んだときは、何か難しい話でイマイチ面白みが感じなかったんですね!個人的には、ゴルゴ13と同じ扱いの漫画だったりします!子供には難しすぎるという点で!

本作は、近未来の宇宙開発をテーマにした作品です。といっても、不正とか人種差別、また正義のことなど、人間社会の裏側というか難しい部分も描いているのが特徴といえます。また、1巻から4巻までいえば、かなり性的描写があるのも特徴!1部は、エッチな描写が結構多いらしいです。ただ、2部では減ったなんて話もありますが!

1巻では、猿渡吾郎が宇宙に目指すキッカケになったことが描かれています。ヒロインともいえる池内理代子は、当初吾郎に対して敵対していた感じだけど、重機事故の対処で活躍した吾郎に対して考えが変わった感じだね!以降献身的に吾郎をサポートしていく存在になる!

2巻では、宇宙で再会した学生登山家時代の盟友ともいえるロストマンと再会を果たす吾郎!ここでドネルケバブ号を救助するミッションをクリアする!いったん地球に戻った吾郎だけど、今度は二足歩行の海中ロボのオペレーターのテストパイロットをすることになる。ただ、ここで二足歩行ロボ(ムーンウォーカー1号)の脚部撮影に携わっていたカメラマンを巻き込む事故が起きてしまう。

病院前で、人を死なせてしまった耕介の悩みに対して発した吾郎の言葉は、重みがあるよね!最大限の優しさともいえる!ここでプロジェクトは、実質中止に追い込まれてしまう。しかし、実はこの事故は、起こるべくして起きた事故ということを突き止める!吾郎が海中に潜り実地を下調べし、データを回収した理代子、そのデータを分析したムーンウォーカー開発部技師の澤村耕介が活躍する!次々に不正を暴いていくくシーンは面白い!ココは、スカッとする展開に胸が熱くなる!吾郎に恩義みたいなものを感じる耕介だけど、同時に吾郎と同じく宇宙を目指すことになるのは嬉しくなる。

3巻の見どころは、やはりエリザベータだよね!太陽電池パネルを設置するはずが、トラブルで流れてしまう!もちろん回収ミッションが出るが、その折、宇宙に漂う宇宙飛行士の遺体を発見してしまう。

回収作業に当たっていた吾郎は、エリザベータにどちらを回収するかの指示を問う!しかし、結果は太陽電池パネルの回収指示!宇宙飛行士の遺体は、識別番号からエリザベータの父親と判明する!記録から抹消されたエリザベータの父親の死!苦悩するエリザベータの苦渋の決断!しかしこのストーリーは、約2年後に回収できる見込みもできる!それを可能にした吾郎の腕も大したもの!ココは思わず感動してしまう!

そして3巻のもう1つの見どころが、ルーシー・ウーだね!再登場の耕介と共に宇宙飛行士選抜のトレーニングを重ねる日々!ある日、コンビニで強盗に襲われた2人だけど、ルーシー・ウーが強盗犯を射殺することになる!正義の執行を下までのルーシーだけど、日本人の耕介にしたら過剰防衛と思えてならないと苦悩してしまう!しかも、アメリカ社会では市民を守った勇気ある行動として称賛され、ついには宇宙飛行士にもなってしまう。ココは難しいテーマに切り込んでいるよね!

そして難しいテーマとしては、4巻も見逃せない!まさに名誉ある犠牲という名の選択を迫られる吾郎を含めたクルーたち!しかし、最後まで諦めずに、何とか対処しようとする様は胸が熱くなる!思わず涙が出てしまう。そして中国の台頭!たぶん5巻から、もっと政治色が強くなるのかな?

ムーンライトマイルって全体的に不正とか難しいテーマに切り込んでいるけど、ジメジメした展開じゃないのがイイね!後味が悪いってのが無いから読んでいて引き込まれる!

特に4巻でテレビインタビューに応える耕介が言ったセリフは、心底羨ましいと思ってしまう。

『俺の衝動が満たされ、
 それが人類に貢献する仕事なら・・・
 命を懸ける価値があると、俺は思うよ。』

こんな価値観になれる仕事をしてみたいと思ってしまった。