【なれの果ての僕ら(1巻~2巻)感想】極限状態における人間の善性について!小学校の同窓会での監禁劇に驚愕!次々暴露される昔のトラウマも仲間殺しの引き金に!コレは怖い!
なれの果ての僕ら(1巻~2巻)感想(少しネタバレあり)
内海八重
内海八重先生の新作『なれの果ての僕ら(内海八重)』に興味津々!サスペンスなんだけど独特なタッチが好きだった『骨が腐るまで』も良かったので、思わず期待が膨らんでしまいます。ストーリーは、小学校を卒業して数年後、ネズ(主人公)の元に小学校の同窓会の案内が届けられる!その発起人は、親友のみきお!取り壊し予定の旧校舎に2泊3日で同窓会を開催するというものだった。
まあ、いきなり学校で宿泊の同窓会の開催通知が来たら、興味本位で行ってみたくなるもの!なんせ自分は、一度も同窓会に行ったことがないから・・・特に小学校の同窓会なんて思春期に入る前のクラスだから、結構楽しそうな予感すらしてしまう!ちなみにこの同窓会だけど、どうも”ある実験”だったらしい!
久しぶり集まったクラスメイトたちは、昔のまま!ただ、谷口だけが来ていなかったが、みきおは”この教室にいるよ”と教室内の”ある箱”を指さす!クラスメイトの1人が箱を開けると、中には何とバラされ死体になっている谷口が詰まっていた!
クラス一同驚愕するが、みきおは自分が殺したと告げてくる。あまりの怖さに逃げ出そうとするクラスメイト達!でも最初に出たタカポンは、階段に仕掛けられた罠で絶命してしまう!
『なれの果ての僕ら』ってスピード展開なので読みやすい!しかも面白いのが、極限状態における人間の善性について考えさせられることだね!最初の毒の実験なんて、まさにその典型!雨宮さんが委員長にイジメられた過去があるから、毒を飲むことにためらっているのは、ちょっと復讐じみたものを感じてしまう!
これは、自分も小学生の頃にイジメられていた経験があるので、もし同じシーンに出くわしたら、絶対に飲みたくないと思ってしまう。もしくは、その悪事を本人の口からバラさせるように仕向けるかもしれない!だって、他の人にはイイ顔して、特定の人を格下扱いしてイジメるわけでしょ!絶対に許したくないじゃん!みんなにもその悪事を知ってほしいという気持ちが芽生える!
2巻の学級裁判なんて凄く興味深い!いろいろ考えさせられる!そして梶原の存在!自分は関係ないという安全圏から、わざと石を投げるその手口(考え)は汚さすら感じる!コレは読みごたえがある漫画だよ!