【監禁嬢(1巻~2巻)感想】見ず知らずの女にいきなり監禁される主人公!それは復讐なのか?単なる嫌がらせ?男の過去にまつわる女らしいが、2巻読んだだけじゃ、まだ先の展開が読めない面白さがイイね!
監禁嬢(1巻~2巻)感想(少しネタバレあり)
河野那歩也
最初から飛ばしているストーリーだと思ったのが『監禁嬢』です。だって1巻の始まりから監禁されているシーンだからね!主人公の高校教師・岩野裕行が謎の部屋でパンツ一丁で椅子に縛られて監禁されているところから始まるわけ!
この始まりは、無茶苦茶そうだけど、単純明快で何か期待させてくれます!カコと名乗る見知らぬ女に裕之が監禁されているわけ!裕之はカコのことを知らないのに、カコは裕行のことを知っているんだよね!縛られた裕之にカコは、次々と家族(妻と娘)や生徒(藤森麻希)など、複数の女の写真を見せてくる。
この感じからいって、今の裕行の幸せを妬んでいるような雰囲気を漂わせているけど・・・でも、ずっと昔に裕行に何かされている感じもする!そのことに対して復讐するために裕行を監禁したような感じすら伺える!
『早く会いたいなぁ・・・
あの頃のアナタに』
なんて、意味深なこと言うカコ!絶対に何かあるよね!というか、裕行何したんだよって感じ!
また、裕之って教え子の麻希に告白されているんだよね!断ったけど・・・この麻希もサイコパス入った性格だよね!裕之を助けに来て、いきなり告白だし!そもそも麻希は、独占欲が強いんだろうね!欲しいものは、どんなことをしてでも手に入れるって感じ!
でも、見知らぬ女が自分の家族の中に入り込んでくるのは、怖すぎる!家に帰ったら裕行と美沙子の娘・日輪子を抱いているうだもん!しかも2巻では、カコが歩道橋から抱いた日輪子を投げちゃうし!カコも相当なサイコパスだよね!
とにかく先の読めないストーリーだけど、一貫しているのは、どうもカコにとっては裕之が加害者なんだよね!でも、裕之にしたら(今のところ)被害者なんだけど!裕之が自身の過去を思い出してくるところから、新たなストーリーが始まりそうな予感だけど、それはもう少し読み進めないといけない感じ!
さらに2巻で面白いのは、柴田先生が裕行と麻希の関係に気付いてしまったことだね!また、妙な伏線を入れてきたけど、どんな風に絡んでくるのか!でも、柴田先生の小学生時代の話は、可哀想だよね!
『しばたあかね』を並び替えると『あたしばかね』になるから、バカという役を与えられたなんて話は、小学生の無垢な残忍さを感じてしまう。しかも柴田先生、不倫してるのね!その相手がウェーイ系の同僚・皮谷先生とは・・・この柴田先生もカコに拉致されちゃってるけどね!
2巻は、柴田先生のミステリアスさが際立っている!終始、やる気があるのかないのかわからない柴田先生だけど、過去にいろいろあるのかなと思ったりする!しかも、あの汚部屋!なんで、ああなっちゃうの?この先に期待!