【おとむらいさん(1巻)感想】思わず涙が出てしまう心温まるエピソード満載!哀しいはずの葬儀が、何故か心がとても穏やかになる!

ヒューマンドラマ

おとむらいさん(1巻)感想(少しネタバレあり)
大谷紀子

おとむらいさん(1巻)感想

数か月前に亡くした父の葬儀を思い出してしまったのが『おとむらいさん』です。売れない女優歴10年の音村いづみが、ふとしたことで葬儀の司会をすることになり、様々な人間模様を垣間見ることになるストーリーです。葬儀がテーマというと、少し暗いとか、湿っぽいイメージがあるのですが、本作は心が温まるストーリーが満載なのが特徴です。

少し前に自身の父の葬儀(直葬でしたが・・・)をしたこともあり、思わずこんな葬儀にしてあげたかなったと思ってしまいます。すべての葬儀がこんなに心穏やかな気持ちになるわけじゃないと思うのですが、この漫画は地味に良作と思ってしまいます。そのくらい素敵なストーリーが満載なんです。

そういえば葬儀屋さんって、24時間365日なんですよね!自身の時も父が亡くなった時もそうですが、平日の夜11時前に亡くなり、その場で事前に問い合わせしていた葬儀屋に連絡して、病院に遺体を引き取りに来てもらって、そのまま葬儀屋に行って葬儀(直葬)の日取りの確認をしました。

特に驚いたのが、火葬場の予約が深夜でもできること!夜中の2時ごろでしたが、地元の火葬場の予約ができていました。結局、打ち合わせが終わり、自宅に戻ってきたのが明け方4時ごろ!その日は、本当に疲れたのですが、それ以上に葬儀屋さんの方が大変だなと思いました。真夜中でも電話1本で病院とかに駆けつけるわけですから!本当に休みがない感じなんですよね!

そんな経験もあるせいか、この葬儀屋のストーリーは興味を引きます。そして人との『別れ』には、必ずストーリーがつきもの!この2つが結びついた葬儀屋のストーリーは、思わず読み進めてしまいます。

『おとむらいさん』は、全5巻で読みやすいのもいいですね。ただ、電車とかでは読まない方がイイかも!本当に涙出ますから!改めて葬儀の大切さ、大切な人との別れについて考えさせられた漫画で出会えた気持ちです。

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