【「子供を殺してください」という親たち(1巻)感想】気軽に読んだら凄く重たい内容に驚き!エリート家庭に潰された子供たち!この被害者は親か子供か?妙にリアルすぎるストーリーが怖すぎる!
「子供を殺してください」という親たち(1巻)感想(少しネタバレあり)
原作:押川剛、漫画:鈴木マサカズ
興味本位でたまたま読んだら、つい一気読みしてしまったのが『「子供を殺してください」という親たち』という漫画!最初は、よくできたストーリーだなと思っていたんですが、ふと調べてみるとリアルでトキワ精神保健事務所があるし、精神障害者移送サービスも始めたそうだし、『これリアルなの?』って思って驚愕したわけ!
文庫本でも『「子供を殺してください」という親たち(新潮文庫)』もあるし、これのコミカライズなのかなと思ってしまいました。
そもそも何で親たちが自分の子供を殺してくださいというのか不思議でしたが、精神障害(統合失調症、鬱、パニック症、脅迫症などなど)なんですね。
1巻のケース1で庭先で全裸で素振りする男性が出てきたけど、近所でこんなことされたら通報されたりしそうですが、しないのかもしれませんね!例えば、自分の隣の家の人が全裸で素振りしていたら、嫌なんですけど、通報して対処してもらっても『誰が通報した?』ってことになりますよね!
そこで逆に刺激して報復されたらたまりません。やっぱり、通報しないというより、後々のことを考えると通報できないですよね!危うきに近寄らずって感じ!近所でそんな人がいたら、なるべく関わらないようにするのが得策だったりするし!
1巻のケース1の場合、エリート家庭なのが分かるのですが、子供がこうなってしまった一番の原因って、やっぱり家庭にあるのかなと思ってしまう。その結果が、コレなのかなと!そう考えると哀しい気持ちになります。もちろん違う場合もあると思うのですが、本人だけが問題ってのは逆に少ないのかな?ここまでくると、被害者が親なのか子なのか、わからなくなります。
また、対処(治療?)の仕方もわからない!もう何をしたらいいのかすら分からなくなる!相談するにも、どこで?誰に?ってなるよね!
悲しい気持ちになるのですが、表にこそ出てこない今の隠れ社会問題の1つなのかもしれません。とても興味深く読めます。やっぱり、リアルで起こっているこの漫画化なのかな?そう考えると怖くなる!