【罪と快(1巻)感想】盗撮男子と緊縛少女の歪な関係!欲望の開放という点では、お互い似たもの同士!?『ナナとカオル』の逆バージョンを彷彿させるね!

ヒューマンドラマ

罪と快(1巻)感想(少しネタバレあり)
染谷ユウ

罪と快(1巻)感想

最初に読んだとき、思わず『ナナとカオル』の逆バージョンで、更に別の次元での性癖を強めた感じだと思ったのが『罪と快』です。家族にテストのことで怒られ、その憂さ晴らしに盗撮を繰り返す高校1年生の峰寺善と、緊縛趣味の謎の美少女の北条アヤメの奇妙な関係の物語!

学力至上主義の親にうんざりしていた善は、いつの日か盗撮が趣味になっていた。親に怒られストレスが溜まるのを、女性のスカートの中を盗撮することで発散していたわけ!

今日もいつものように女生徒のスカートを盗撮していると、バレてしまい、問い詰められてしまった。その相手こそが北条アヤメ!アヤメは、『盗撮してたでしょ?』と善に問い、スマホを取り上げ中身を確認し始める!交番に行こうと歩き出すアヤメに、善は何でも言うことを聞くと土下座をしてしまう。

そして彼女は、

『人は
 一度得た快楽を簡単には忘れられないし
 その欲望を抑える事も難しいのよ』

と意味深なことを言いながら、おもむろに縄を取り出すわけ!アヤメは、生粋の女子高生緊縛師だったわけ!そしてその場で全を見事な亀甲縛りで善を縛り上げてしまうわけ!

縛るっていう部分だけなら『ナナとカオル』も似たようなモノなんだけど、『罪と快』はソレとは違うよね!アヤメの狂気に満ちた緊縛師というか調教師っぷりも凄いよね!鬼気迫るモノを感じる!というか、このアヤメの狂気に満ちた画力に引き込まれるんだよ!

それよりも、最初は盗撮がバラされたくない一心でアヤメに服従した善が、アヤメに縛られていくうちに、欲望の解放というかストレスの開放というか、心の変化がみられていくよね!

最初は、嫌々アヤメに縛られていたのが、次第にハラハラ・ドキドキするのがヤミツキになっていくようになるわけ!読んでいくと善には、破滅フラグしかない気がするんだけど、これハッピーエンドで終わるのかどうか不安になってくる!善が壊れるのか、それともアヤメが壊れるのか、この先がすごく気になる!明らかに『ナナとカオル』と違うんだよね!

罪と快(1巻)には、下記の8話が収録されていけど、各話のタイトルの付け方も、個人的に好きなんだよね!

第1話:羞恥と開放
第2話:寂寞と歪形
第3話:困苦と指頭
第4話:前途と多難
第5話:辛抱と底企
第6話:焦燥と遺憾
第7話:奇行と情緒
第8話:安堵と罪悪

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