【ブレッチェン~相対的貧困の中で~(1巻)感想】もう楓花が可哀そうでたまらない物語!親も亡くなり、身寄りもない孤独の中でも前向きに生きようとする姿が泣ける!
ブレッチェン~相対的貧困の中で~(1巻)感想(少しネタバレあり)
くりきあきこ
主人公の楓花が可哀そうでたまらないのが『ブレッチェン~相対的貧困の中で~』です。唯一の身内の母親も亡くなり、一人きりになってしまった主人公の楓花!大学受験をして合格していたそうだけど、お金や自身が置かれた状況のこともあり、辞退して働くことに!まあ、そこはイイとして、ケースワーカーが感じ悪い!生活保護を受けていた母親が亡くなったとたん、楓花は健常者だから働けるでしょって感じで、離れていこうとする態度は、何か見ていて感じ悪い!せめて、楓花が自立できるまで支援して欲しいね。これが現実なのかなと、思ってしまった。
そして次にやってきたのが大家さん!生活保護だと保証人付けなくていいの?自分の場合、築30年オーバーの老築マンションで家賃も安かったせいかもしれないけど、保証人無しだったからね!しかも、この大家もゲスだよね!住みたいなら身を委ねろ的な夜這い!あれは怖くなる!
引っ越すにしても、まず未成年で、しかも保証人なしで賃貸を探すとなると、もう住み込みぐらいしか思い浮かばないもんね!悪徳不動産の営業に風俗を紹介されていたけど、あれってリアルにありそうなことだから怖い!
そして友人の玲奈も態度悪いよね!もともと楓花の母親が亡くなる前から楓花に対して思うところがあったみたいだけどね!それでいて友人面して今まで付き合ってきたわけだよね!そして楓花が大学を辞退して時給で働くことになったことを知ったとたん、態度をコロッと変えて、感じ悪すぎる!
そして仕事探し!どこかで働く場合、必ず付きまとうのが保証人の問題ね!これは、自分でも経験があるんだけど、保証人が立てられないために辞退した会社って結構あるので、この保証人がいないことで働き先を見つけられない苦労さは、分かる!
まあ、仕事に関しては、パン屋が見つかったけど、ここの人がイイ人であって欲しい!一応4話まで読む中では、イイ人そうな気もするけど・・・ただ、最低時給ってのが引っかかる!確かに最低時給なら自転車操業的に生活することはできるけど・・・
よく考えて!仮に時給1000円のバイトやパート、もしくは派遣でやっていける?しかも実家じゃなく賃貸だよ!高校を出たばかりの楓花には、色んなことが物凄く厳しい環境といえる!
結局、今まで住んでいたアパートを出ていって、ネカフェのナイトパックで生活するシーンがあるけど、大変だよね!ナイトパックが使える時間までは、入れないからね!いつも全部の荷物を持ち歩いているんだよね!
とりあえず、4話で”住”の問題は解決したようだけど・・・もう楓花が可哀そうすぎて・・・そういえば、自分も父の遺影は作っていないんだよね。最低限のことしかしなかったから・・・
まあ、1巻で”住”の部分は解決って感じかな?大家のお婆さんもイイ人そうだし!前の部屋に置いてきた荷物は、取りに行くのかな?なんか、この作品は、自分の経験とダブる部分もあって、気になって読み進めてしまう!